社会の勉強について
都道府県を覚えていないと、
社会はじわじわ苦しくなります
今日、中学2年生の生徒と社会の勉強をしていたときのことです。
「都道府県と県庁所在地、場所もリンクして覚えられてるの?」
「覚えてない」
「それは〇〇県の天気がどうとか言われてもわからんわな……。」
少し厳しめに聞こえるかもしれませんが、これは本当に大事なことです。
実際、小学生でも中学生でも、そして高校生でも、都道府県をまともに覚えられていない子は思っている以上に多いです。
都道府県は「最初の土台」です
社会の勉強というと、つい
- 用語を覚える
- 問題を解く
- ワークを進める
ということに目が向きがちです。
もちろん、それも大切です。
でも、日本地理の勉強では、その前に必要なことがあります。
それが、都道府県の位置感覚を持っていることです。
たとえば授業で、
- 関東地方では〜
- 日本海側では〜
- 北陸では〜
- 太平洋側では〜
- 東北地方の米づくりは〜
といった話が出てきたとき、場所が頭に浮かばないと、言葉だけが流れていってしまいます。
さらに、
- 静岡のお茶
- 青森のりんご
- 北海道の酪農
- 愛知の工業
- 沖縄の観光
といった内容も、場所と結びついていなければ、ただのバラバラな知識になってしまいます。
つまり、都道府県を覚えることは、単なる暗記ではなく、社会を理解するための地図を頭の中に作ることなのです。
場所が分からないと、授業の内容がつながりません
都道府県を覚えていない子は、授業を聞いていても、実はかなり不利です。
たとえば先生が、
- 今日は九州地方をやります
- 瀬戸内の気候は〜
- 中京工業地帯では〜
と言っても、その場所が頭に浮かばなければ、情報を置く場所がありません。
するとどうなるかというと、
- 聞いた瞬間は何となくわかる
- でもすぐ抜ける
- 問題になると解けない
- 用語だけ覚えても意味が分からない
という状態になりやすいです。
これは理解力がないというより、頭の中に地図がないまま情報だけ入れようとしている状態です。
覚えていないと、地域ごとの差も見えにくくなります
都道府県や場所がつながっていないと、地域ごとの違いも見えにくくなります。
たとえば、
- 北海道と沖縄では気候が全然ちがう
- 太平洋側と日本海側では雨や雪の降り方も変わる
- 工業がさかんな地域と農業がさかんな地域がある
- 海に面している県、山が多い県、それぞれ特徴がある
こうしたことは、本来つながって理解していくものです。
でも場所が分からないと、全部がバラバラの知識になります。
そうすると、問題文の中で少し言い方が変わるだけで、「これ、何の話をしてるんだろう」となりやすいです。
社会は暗記教科だと思われがちですが、実際には、位置・特徴・産業・気候がつながって初めて理解しやすくなる教科です。
だから私は「桃鉄をやれ」とよく言います
ここで、私がよく生徒に言うのが、「桃鉄をやれ」です。
もちろん、何でもかんでもゲームをすすめたいわけではありません。
でも桃鉄は、地理に関しては本当によくできています。
なぜかというと、
- 地名が何度も出てくる
- 場所の感覚が自然と入る
- 特産品や名物が印象に残る
- 地域ごとのイメージがつきやすい
からです。
勉強として机に向かって都道府県を覚えようとすると、苦手な子ほどしんどくなります。
でも、ゲームの中で何度も見たり聞いたりすると、知らないうちに頭に入ってくることがあります。
実際、私自身も桃鉄でかなり覚えたことがあります。
たとえばこんなことです
- 富山はチューリップが有名
- 熊本のスイカ畑にまつわる埋蔵金の話
- 出雲のそばは収益100%→そば有名
こういう「知識の入口」は、実はとても大事です。
「勉強っぽくない学び」は、意外と強いです
保護者の方の中には、「ゲームで本当に勉強になるの?」と思われる方もいるかもしれません。
気持ちはよく分かります。
ただ、私は、勉強っぽくない形で入った知識ほど、意外と残ることがあると思っています。
とくに地理は、
- 場所
- 名産
- 気候
- 地形
- 産業
といったものを、まずざっくりイメージでつかむことが大事です。
最初から完璧に覚えようとしなくても、
- 北海道は広い
- 長野は山のイメージ
- 静岡はお茶
- 青森はりんご
というふうに、まず点で入ってくるだけでも違います。
その点が増えていくと、あとから授業で習った内容がつながりやすくなります。
つまり、桃鉄のようなものは、ただの遊びではなく、地理の入口としてかなり優秀なのです。
小学生のうちから、都道府県にはしっかり触れておきたいです
都道府県は、小学生のうちにも習います。
でも、この段階であいまいなまま進んでしまう子は少なくありません。
そのまま中学生になると、
- 都道府県が分からない
- 県庁所在地もあいまい
- 地方の区分も弱い
- 地図を見ても場所がつながらない
という状態で日本地理に入ることになります。
すると、授業の内容を理解する以前に、そもそも話の舞台が分からないということが起きます。これはかなり苦しいです。
だからこそ、小学生のうちから、
- 地図を見る
- 都道府県に触れる
- 県庁所在地を知る
- 特産品や名物と結びつける
といったことを、少しずつやっておく意味は大きいです。
最初は「全部完璧に」ではなく、「つなげて覚える」
都道府県の勉強をするとき、最初から
「全部一気に覚えよう」
「漢字も県庁所在地も場所も全部完璧に」
とやると、かなりしんどくなります。
なので、最初は
- まず場所
- 次に名前
- そのあと県庁所在地
- さらに特産品や有名なもの
というように、少しずつ重ねていくほうが覚えやすいです。
そして大切なのは、バラバラに覚えないことです。
たとえば、
- 北海道 → 札幌 → 雪・酪農
- 青森 → りんご
- 静岡 → お茶
- 富山 → チューリップ
- 熊本 → スイカ
のように、何かと結びつけて覚えるほうが残りやすいです。
ただ名前だけを見るより、ずっと頭に入りやすくなります。
Exciaで大切にしたいこと
Exciaでは、社会を指導するときに、ただ用語を覚えさせるだけではなく、その知識がどこにつながるのかを大切にしています。
都道府県で言えば、
- どこにあるのか
- どんな特徴があるのか
- 何と結びつけると覚えやすいのか
を整理しながら進めることが大切です。
社会が苦手な子の中には、暗記力だけの問題ではなく、知識がバラバラで、頭の中で地図になっていない子も多いです。
だからこそ、ただ書いて覚えるだけではなく、地図を見たり、会話の中で結びつけたり、時には桃鉄のようなものも使いながら、少しずつつなげて覚えていくことが大切だと考えています。
最後に
都道府県を覚えていないことは、「その単元だけの弱さ」で終わりません。
場所が分からないままだと、日本地理全体の理解が浅くなりやすく、授業の内容もつながりにくくなります。
だからこそ、都道府県はただの暗記ではなく、社会を理解するための土台だと考えています。
そして、その土台を作る方法は、何も机に向かって覚えることだけではありません。
地図を見ること。特産品と結びつけること。会話の中で出てきた地域を確認すること。
そして、ときには桃鉄のように、遊びの中で自然と覚えること。
そうした積み重ねが、あとから大きな差になっていきます。
Exciaでも、こうした「知っているようでつながっていない」を少しずつ減らしながら、地理の土台をしっかり作っていきたいと思っています。






