※この記事にはプロモーションリンクが含まれていますが、私の実際の体験と調査に基づき、誠実に書いています。
英文法はひと通り勉強したはずなのに、長文になると読めない。英作文では、知っている文法がとっさに出てこない。社会人になって英語を学び直してみたものの、中学英語の参考書では少し物足りない。
こうした人に、かなりおすすめしたい一冊があります。私自身も15年以上使い続けている教材です。
『マーフィーのケンブリッジ英文法 初級編』です。
大学受験生はもちろん、TOEICやTOEFLに向けて英語を基礎からやり直したい社会人にも使いやすい英文法書です。長く手元に置いているのも、いわゆる「試験に出る文法事項を暗記するだけの本」ではないからです。英語を実際に使う場面を想像しながら学べる良さがあります。
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『マーフィーのケンブリッジ英文法 初級編』はどんな本?
『マーフィーのケンブリッジ英文法 初級編』は、Raymond Murphyによる英文法教材「Grammar in Use」シリーズの日本語版です。今回紹介する第4版はアメリカ英語を扱い、目安となるレベルはCEFR A1〜B1。高校生から大人までを対象とした、初級〜中級レベルの教材です。
基本のつくりはとてもシンプルです。
左ページ
文法の説明と、実際の場面が浮かぶ例文
右ページ
理解できたかを確かめる練習問題
説明を読んだ直後に問題を解けるので、「読んで分かった気になって終わる」ということが起こりにくい構成です。別冊解答が付いており、音声もダウンロードできるため、一人でも進めやすくなっています。
日本の英文法書と少し違う、おすすめしたい3つの理由
15年以上使ってきた中で、特に良いと感じているのは次の3点です。
1.「正解の形」だけでなく、どんな場面で使うかが分かる
日本の受験用参考書は、文法事項を短期間で整理するのが得意です。一方、この本は例文やイラストを通して、「この表現はどういう状況で使うのか」をつかみやすく作られています。
たとえば現在形と現在進行形。問題では区別できても、自分で英文を書くと迷う人は少なくありません。マーフィーの英文法は、形の違いだけでなく、話し手がその場面をどう捉えているかまでイメージしやすい。ここが、英作文やスピーキングにもつながるポイントです。
2.1ユニットが短く、忙しくても続けやすい
見開きでひとつのテーマがまとまっているため、毎日長時間を確保しなくても進められます。受験勉強の合間なら1日1ユニット。仕事のある社会人なら、平日は1ユニット、休日にその週の復習という形でも十分です。
英語学習は、休日にまとめて3時間やるより、短くても英語に触れる日を増やした方が定着させやすいものです。この細かな区切りなら、その日の時間や苦手な単元に合わせて、必要なところへすぐ戻れます。
3.受験生にも、英語を学び直す社会人にも使える
大学受験では、文法問題だけでなく、長文読解や英作文の中で文法を正確に使う力が求められます。TOEICやTOEFLでも同じで、単語だけを追っていては文の構造を正しくつかめません。
もちろん、この一冊だけで入試や資格試験の対策がすべて終わるわけではありません。TOEICなら形式別演習、TOEFLならアカデミックな語彙や4技能の練習が別に必要です。ただ、その土台になる英文法に不安があるなら、試験問題を大量に解く前に戻っておく価値があります。
この本が特に向いている人
- 高校英文法を一度習ったものの、理解があいまいな受験生
- 英文法を基礎から学び直したい大学生・社会人
- TOEICやTOEFLの勉強を始めたが、英文の構造を正確に取れない人
- 問題では解けても、英作文や会話になると文法を使えない人
- 分厚い文法書を最初から読み通そうとして、挫折した経験がある人
特におすすめなのは、「中学英語は何となく分かるけれど、高校英語から怪しくなった」という人です。日本語の補足があるため、最初から英語だけで書かれた文法書に挑むよりも、理解が止まりにくくなっています。
反対に、あまり向かない人
良い教材ですが、全員に同じように合うわけではありません。
- 来週の試験に向けて、出題形式だけを急いで練習したい人
- 文法用語を細かく覚え、入試問題の解法を体系的に整理したい人
- すでに基礎文法が十分に身についており、難関大レベルの細かな語法だけを詰めたい人
この場合は、受験用の文法問題集や各試験の公式問題集を優先した方が近道です。マーフィーの英文法は、短期の得点テクニックを集める本ではなく、英語の基本的な感覚を一つずつ作り直す本だと考えてください。
挫折しにくい、おすすめの使い方
最初のページから順番に、すべて完璧にしようとしなくて大丈夫です。おすすめは、次の進め方です。
- まず右ページの問題を解く
迷った問題や間違えた問題に印を付けます。 - 左ページの説明と例文を読む
正解だけでなく、「なぜその形になるのか」を確認します。 - 例文を音声と一緒に声に出す
目で追うだけにせず、語順ごと口になじませます。 - 間違えた問題だけ翌日また解く
一度で覚え切ろうとせず、短い間隔で戻ります。 - 1週間後にもう一度確認する
答えを覚えているかではなく、理由を説明できるかを確かめます。
ポイント
ノートをきれいに作ることより、問題を解き、例文を声に出し、間違えたユニットへ戻ることを優先しましょう。教材を「読む時間」より、「思い出して使う時間」を増やすのがコツです。
目的別の進め方
| 目的 | 進め方の目安 | 一緒に行いたい学習 |
|---|---|---|
| 大学受験 | 苦手単元を優先し、1日1〜2ユニット | 入試長文・英文解釈・志望校の過去問 |
| TOEIC | 時制・助動詞・受動態・関係詞などを重点的に | 公式問題集、語彙、時間を計った演習 |
| TOEFL | 例文の音読と、自分で英文を作る練習まで行う | アカデミック語彙、要約、4技能の形式別演習 |
| 英語の学び直し | 週5日、1日1ユニットから | 音読と短い英作文 |
受験生は、学校や塾で使っている教材を全部この本に置き換える必要はありません。模試や過去問で見つかった弱点を、マーフィーの英文法に戻って補う使い方も効果的です。
社会人の場合は、最初からペースを上げすぎないこと。毎日1ユニットでも、3か月続けばかなりの量になります。「今日は忙しいから音声を聞いて例文を3つ読むだけ」という日があっても構いません。やめずに戻ってくることの方が大切です。
初級編と中級編、どちらを選ぶ?
次のどれかに当てはまるなら、まずは初級編がおすすめです。
- be動詞と一般動詞の使い分けに不安がある
- 時制や助動詞を、何となく選んでいる
- 関係代名詞や現在完了になると、英文の意味を取りにくい
- 久しぶりに英語を勉強する
「初級」という言葉だけを見ると簡単に感じるかもしれませんが、基礎を使える状態に直すには十分な内容があります。背伸びして難しい本を途中で止めるより、初級編をテンポよく進め、必要なら中級編へ移る方が学習は続きます。
まとめ|英文法を「分かる」から「使える」へ
英語の成績が伸び悩むと、単語帳や問題集を新しく増やしたくなります。ただ、英文の骨組みになる文法があいまいなままでは、長文を読んでも、英作文を書いても、同じところで何度も止まります。
『マーフィーのケンブリッジ英文法 初級編』は、最短で点数だけを取りにいく教材ではありません。その代わり、英語の形と意味を結びつけ、読む・聞く・書く・話すための基礎を作り直せる一冊です。私自身、15年以上使っていますが、学習段階が変わっても確認したい箇所へ戻れるため、一度終えたら役目を終える教材ではありません。
大学受験に向けて英文法を固め直したい高校生にも、TOEICやTOEFLをきっかけに本気で英語を学びたい社会人にも。長く使える英文法書を一冊選ぶなら、候補に入れてよいと思います。
個別指導塾Excia(エクシア)江坂校では、目の前の問題を解くだけでなく、「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明できるところまで大切にしています。英語の勉強方法や受験に向けた学習計画でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。






