
【2学期のスタートに向けて】生活リズム、整ってきていますか?
こんにちは。進学塾・進学予備校Exciaです。
さて、長かった夏休みもそろそろ終わり。2学期の始業式が来週に迫ってきましたね。
最近、生徒たちと話していて気になるのが、生活リズムの乱れです。
「夜はつい遅くまで起きてしまう」「昼まで寝てしまって朝がつらい…」
そんな声がチラホラと聞こえてきます。
■ 生活リズムの乱れは「気のゆるみ」ではありません
まずお伝えしたいのは、「生活リズムが崩れること」は決してだらしないわけではないということです。
私たちの体は体内時計(概日リズム)で動いていて、これは脳の「視交叉上核」という場所が司っています。
このリズムは朝の光によってリセットされます。昼まで寝て朝日を浴びない日が続くと、リズムがどんどん「夜型」へとずれていくのです。
東京大学の研究では、「朝の光を浴びることで体内時計は約1時間ずつ前倒しになる」と報告されています(※1)。
つまり、「今からでも遅くない!」ということですね。
■ 睡眠は、学力にも大きく関係しています
「夏休み明けはボーっとして勉強に集中できない…」という経験、誰しもあるかもしれません。
記憶の定着や集中力、やる気は、睡眠の質と深く関わっています。
国立精神・神経医療研究センターの調査によれば、夜型の生徒ほど学力テストの結果が低下傾向にあるという結果が出ています(※2)。
眠たい頭で授業を受けても、なかなか力はつきません。
だからこそ、今このタイミングで、しっかりと生活のリズムを整えておくことが大切なのです。
■ 生活リズムを整えるために、今日からできる5つのこと
- 朝7時〜8時までには起きる(休日でも)
- 起きたらすぐにカーテンを開けて朝日を浴びる
- 朝ごはんをしっかり食べる(脳のスイッチが入ります)
- 昼寝をしても20分まで(寝すぎは夜の眠りを妨げます)
- 夜寝る1時間前からスマホ・タブレットはお休み
■ 保護者の皆さまへ
お子さま一人で生活リズムを戻すのは、なかなか難しいものです。
ぜひ「今週からちょっとずつ学校時間に戻していこうね」と声をかけたり、一緒に早起きを試みたりと、無理のない範囲でご協力をいただけたら嬉しいです。
特に中高生は、自分の体調に無自覚なこともあります。
ご家庭での気づきが、お子さまのコンディションを整える大きな助けになります。
■ 最後に:2学期のスタートは、リズムで決まる
勉強も部活も、生活リズムが整ってこそ本来の力が発揮できます。
受験生にとっては、ここからが“勝負の秋”。
「朝型の習慣」が、きっと努力を結果につなげてくれます。
Exciaでは、勉強面だけでなく、生活リズムのアドバイスや声かけも行っています。
2学期、よいスタートを切れるように、私たち講師も全力でサポートしてまいります。
※1:東京大学大学院 総合文化研究科「光による体内時計の調節に関する研究」
※2:国立精神・神経医療研究センター「青少年の睡眠と学力・心理面に関する調査(2023)」