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ヴァイキングは本当に海賊だったのか?交易と探検で見る北欧史の話

北欧史が少し面白くなる雑学

ヴァイキングは本当に海賊だったのか?
交易と探検で見る北欧史の話

前回は、アイスランドとグリーンランドの名前の由来について書きました。

すごく筆が乗ったその流れで、今回はヴァイキングについて少し書いてみたいと思います。

ヴァイキングというと、「海賊」「荒々しい戦士」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
もちろん、実際に襲撃や略奪を行った人たちもいました。
ただ、それだけでヴァイキングを理解してしまうのは、少しもったいないと思います。

ヴァイキングは「海賊」だけではありません

ヴァイキングと聞くと、船に乗って海を渡り、村や修道院を襲う人たちというイメージが強いかもしれません。

たしかに、ヴァイキングがヨーロッパ各地を襲撃したことは歴史上の事実です。ブリタニカでも、ヴァイキングは9世紀から11世紀にかけて、襲撃者・海賊・交易者・探検者・植民者として活動した人々だと説明されています。

ただし、ここで大切なのは、「襲撃者」だけではなく、「交易者」でもあったということです。

ヴァイキングは、ただ奪うだけの人々ではありませんでした。
船を使って遠くの地域へ行き、品物を売り買いし、人や文化をつないだ人々でもありました。

交易で生きたヴァイキングたち

ヴァイキングの時代には、海を使った交易がとても重要でした。

デンマーク国立博物館は、ヴァイキング時代には交易が盛んに行われており、ヘーゼビューという港が重要な交易拠点だったと説明しています。ヘーゼビューには商人や職人が集まり、街として発展していました。

彼らが扱ったものには、地域によってさまざまなものがありました。

  • 毛皮
  • 木材
  • 鉄製品
  • 琥珀
  • 奴隷
  • 工芸品

現代の感覚では少し受け止めにくいものもありますが、当時の交易では、さまざまなものが遠くの地域へ運ばれていました。

つまり、ヴァイキングは海を使って「ものを運ぶ人たち」でもあったのです。

船があったから、世界が広がりました

ヴァイキングを考えるうえで欠かせないのが、船です。

彼らの船は、海を越えるだけでなく、川をさかのぼることもできました。

そのため、海岸沿いだけでなく、内陸の地域にも進むことができました。

船は、ヴァイキングにとって移動手段であり、仕事道具であり、時には戦いの道具でもありました。

船があったからこそ、彼らは遠くまで移動し、交易し、時には襲撃し、新しい土地へ移住することができたのです。

探検者としてのヴァイキング

ヴァイキングは、交易や襲撃だけでなく、探検者でもありました。

北大西洋を進み、アイスランド、グリーンランド、さらに北アメリカ方面へ向かった人々もいます。

前回の記事で触れたレイフ・エリクソンも、その流れの中で語られる人物です。

ヴァイキングは、ただ同じ場所で暮らしていた人々ではありません。
海を越え、新しい土地を見つけ、人や物を動かしていった人々でもあります。

そう考えると、ヴァイキングは「海賊」という一言では説明しきれません。

『ヴィンランド・サガ』から興味を持つのもありです

ヴァイキングに興味を持つ入口として、漫画『ヴィンランド・サガ』が個人的にはおすすめです。

もちろん漫画は物語として楽しむものですが、その背景には北欧史、ヴァイキングの航海、アイスランドやグリーンランド、ヴィンランドの話が関係しています。

歴史の勉強は、教科書だけで興味を持つのが難しいこともあります。

でも、漫画や物語をきっかけに「この時代って本当はどうだったんだろう」と調べてみるのは、とても良い学び方だと思います。

そこから地理や歴史の知識につながることもあります。

「海賊」という一言で終わらせないこと

歴史では、ある集団に強いイメージがついてしまうことがあります。

ヴァイキングなら「海賊」。
モンゴル帝国なら「征服」。
戦国武将なら「戦い」。

もちろん、そのイメージがまったく間違っているわけではありません。

ただ、それだけで理解した気になると、歴史はかなり浅くなってしまいます。

ヴァイキングは、襲撃者でもありました。
しかし同時に、交易者であり、探検者であり、移住者でもありました。

いろいろな側面から見ることで、歴史はより立体的に見えてきます。

小中学生に知ってほしい歴史の見方

小学生や中学生が歴史を学ぶとき、人物名や出来事を覚えることはもちろん大切です。

ただ、それだけだと、歴史は暗記になりやすいです。

大切なのは、

  • なぜその人たちは移動したのか
  • 何を求めて海を渡ったのか
  • どんなものを取引していたのか
  • その土地の人たちとどんな関係を持ったのか
  • 私たちが持っているイメージは本当に正しいのか

と考えることです。

ヴァイキングの話は、その良い例です。

「海賊」として覚えるだけではなく、「交易もしていた」「新しい土地を探した」「海を使って世界を広げた」と見ると、かなり印象が変わります。

Exciaで大切にしたいこと

Exciaでは、社会の勉強を単なる暗記だけで終わらせたくないと考えています。

歴史用語や人物名を覚えることは大切です。

ただ、それだけでは、すぐに忘れてしまったり、別の問題になると使えなかったりします。

その出来事の背景を知る。
人の動きや理由を考える。
一つのイメージだけで決めつけない。

こうした見方ができると、社会はかなり面白くなります。

ヴァイキングの話も、まさにその一つです。

最後に

ヴァイキングは、「海賊」として語られることが多い人々です。

たしかに、襲撃や略奪を行った人たちもいました。

しかし、それだけではありません。
彼らは交易を行い、海を渡り、新しい土地へ進み、さまざまな地域とつながっていきました。

「ヴァイキング=海賊」と一言で終わらせず、いろいろな面から見ることで、歴史はもっと面白くなります。

地理や歴史は、ただ覚えるだけの教科ではありません。
「本当にそうなのか」「他の見方はないのか」と考えることで、知識は深く残っていきます。

前回のアイスランド・グリーンランドの話とあわせて、北欧の歴史にも少し興味を持ってもらえたらうれしいですね。

・・・「ヴィンランド・サガ」をおすすめするブログになってない(笑)?

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