ニュースを少しわかりやすく読む話
男子マラソン2時間切りはどれくらい速い?
小中学生にもわかるスピード解説
男子マラソンで、ついに2時間を切る記録が出たというニュースがありました。
しかも驚くべきことに、今回のレースでは2人が2時間を切り、3人がこれまでの世界記録を上回るタイムで走りました。
1位の記録は、フルマラソン42.195kmを1時間59分30秒。
ただ、「2時間を切った」と聞いても、小学生や中学生には少しイメージしにくいかもしれません。
そこで今回は、この速さがどれくらいすごいのかを、100m走や学校のグラウンドに置き換えて考えてみたいと思います。
2時間切りだけでもすごいのに、今回はレース全体がすごかった
マラソンで2時間を切るというのは、長い間「人間にはかなり難しい」と考えられてきた記録です。
ところが今回のレースでは、1人だけでなく2人が2時間を切るという結果になりました。
さらに、3位の選手も2時間00分28秒というタイムで、これまでの世界記録を上回る走りをしています。
つまり今回のレースは、ただ「1人の選手がすごい記録を出した」というだけではありません。
レース全体のレベルそのものが、とんでもなく高かったということです。
では、そもそもフルマラソンを2時間以内で走る速さとは、どれくらいなのでしょうか。
まず、フルマラソンは42.195kmあります
フルマラソンの距離は、42.195kmです。
これは、100m走のように少し走って終わりではありません。
とても長い距離を、ずっと走り続ける競技です。
42.195kmを、今回の記録である1時間59分30秒で走ると、平均すると次のような速さになります。
- 1kmあたり:約2分50秒
- 100mあたり:約17秒
- 時速:約21.2km
ここで一番わかりやすいのは、100mを約17秒のペースで、421回以上くり返しているということです。
100mを17秒で走るだけでも、運動が得意な人でも大変です。
それを、休まず42.195km続けていると考えると、この記録のすごさが少し見えてきますね。
100mを約17秒で、ずっと走り続ける速さ
小学生や中学生なら、体育や運動会で100m走を走ったことがある人も多いと思います。
今回のマラソン記録を100mに換算すると、約17秒です。
もちろん、短距離走の100mとマラソンの100mでは意味が違います。
100m走なら全力で走れますが、マラソンではそのペースを42.195km続けなければいけません。
100m約17秒というペースを、1回だけではなく、421回以上連続でくり返す。
これが、2時間切りマラソンの世界です。
もし自分が100mを17秒で走ったとしても、そのあとすぐにもう一度100mを17秒で走るのはかなり大変です。
それを何十回、何百回と続けていると考えると、ただ「速い」だけではなく、速さを落とさない力がとんでもないことがわかります。
学校のグラウンドで考えるとどうなる?
次に、学校のグラウンドで考えてみます。
学校のトラックは学校によって違いますが、小中学校では1周150m〜200mくらいのトラックが使われることがあります。陸上競技場のトラックは1周400mです。
今回の1時間59分30秒のペースで走ると、それぞれ次のようになります。
| トラックの長さ | 1周のタイム | フルマラソンでの周回数 |
|---|---|---|
| 150mトラック | 約25.5秒 | 約281周 |
| 200mトラック | 約34.0秒 | 約211周 |
| 400mトラック | 約68.0秒 | 約105.5周 |
たとえば、学校のグラウンドが1周200mだとすると、約34秒で1周するペースです。
それを、約211周続けることになります。
200mを34秒で1回走るだけでも、かなり速いです。
それを211周近く続ける。これが、今回の記録のすごさです。
江坂駅から考えると、どれくらいの距離?
Exciaのある江坂から考えてみると、42.195kmはかなり遠い距離です。
たとえば、江坂駅から京都駅までは、電車の走行距離で約41.9kmとされています。
つまり、フルマラソン42.195kmは、ざっくり言えば、江坂駅から京都駅あたりまでに近い距離だと考えるとイメージしやすいかもしれません。
江坂から京都まで行くと考えると、電車でもそれなりの移動です。
その距離を、2時間を切る速さで走るというのは、かなり信じられない記録ですね。
もちろん、実際のマラソンコースと江坂から京都までの道は違います。
ただ、距離のイメージとしてはかなりわかりやすいと思います。
2時間切りのすごさは「速さを保ち続けること」にあります
ここまで見ると、2時間切りのすごさは、単に「100mが速い」という話ではないことがわかります。
本当にすごいのは、その速さをずっと保ち続けていることです。
- 100mを約17秒
- 1kmを約2分50秒
- 200mトラックを約34秒で1周
- そのペースで42.195km
1回だけなら頑張れることでも、何十回、何百回と続けるのはまったく別の難しさがあります。
だからこそ、マラソンの2時間切りは特別な記録なのです。
「すごい記録」を数字で見ると、理解が深くなります
ニュースで「2時間切り」と聞くだけでも、すごいことは分かります。
ただ、それを
- 100mで約17秒
- 1kmで約2分50秒
- 200mトラックなら約34秒で1周
- そのペースで約211周
- 江坂から京都駅くらいの距離を2時間以内
と考えると、すごさがかなり具体的になります。
これは、勉強でも同じです。
「すごい」「速い」「大変」だけで終わらせるのではなく、数字にして考えることで、ものごとの見え方は変わってくれますね。
最後に
今回の男子マラソンは、2人が2時間を切り、3人がこれまでの世界記録を上回るという、非常にレベルの高いレースでした。
100mを約17秒で走るペースを、42.195km続ける。
学校の200mトラックなら、約34秒で1周するペースを、約211周続ける。
江坂から京都駅あたりまでに近い距離を、2時間以内で走り切る。
こう考えると、この記録がどれほど特別なのかが少し伝わると思います。
ニュースは、ただ見るだけでもよいですが、数字に置き換えて考えると一気に面白くなります。
Exciaでも、日常のニュースや身近な話題を通して、数字で考える力や、ものごとを具体的にイメージする力を大切にしていきたいと思っています。






