先日、こんな記事が目に入りました。
10代の2割「1日9時間以上」ネット利用
1日9時間以上。
なかなか大きな数字ですね。学校もあるのにどこで使ってんねんと。
これは子供も大人も関係なく、気づかないうちにスマホやネットにかなりの時間を使っている人がいるのは多いよなぁ、とも。
もちろん、スマホを使うこと自体が悪いわけではありません。
学生関係に限って言えば、今は学校からの連絡も届きますし、調べ物や学習動画、英単語アプリなど、勉強に使う場面もたくさんありますし、うちの教室でも学習動画を見たり、調べ物をしたりはスマホですることもありますしね。
ただ、その中に「見るつもりはなかったけれど、気づけば見ていた時間」がどのくらいあるのか。
これは一度確認してみてもよいのではないでしょうか。
10代の45%が、1日6時間以上ネットを利用
今回紹介されていたのは、NTTドコモ モバイル社会研究所が2026年1月に行った調査です。
プライベートでインターネットを使う時間について、10代では20%が「1日9時間以上」と回答しています。
6時間以上まで含めると、その割合は45%。
なおよく読むと、この調査でいうインターネット利用には、スマートフォンだけでなく、タブレットやパソコンも含まれます。内容も検索、動画、SNS、ゲームなどを合わせたものですね。
また、調査対象は15歳以上なので、「10代」の結果は15歳から19歳の回答と考える必要はあります。
ですから、タイトル通り「10代の2割がスマホだけを毎日9時間使っている」という話ではありません。
もちろん、ネットを使っている時間が、すべて無駄ということでもないでしょう。
それでも、10代のプライベートなネット利用がかなり長くなっていることは、受験生にとって少し気になる結果ですね。
参考:NTTドコモ モバイル社会研究所「インターネット利用時間 1日9時間以上が1割、6時間以上も2割を超える」
「時間がない」と思ったときに、一度見てほしいもの
生徒と話していると
「学校が忙しくて勉強する時間がありません」
「宿題だけで精一杯で・・・」
「今日はなんかあまり時間が取れませんでした」
という話が出ることがあります。
例年、ここからの2学期は1学期と比べてもめちゃくちゃ忙しいです。
学校行事があり、模試があり、入試本番も少しずつ近づいてきます。
移動や学校の課題もあるので、本当に時間が足りない日もあります。
ただ、そこでよくあるのが、
「完徹すればいける」
「寝る時間の前にやってから寝ます」
と、睡眠時間を削ろうとすること。
いきなり睡眠時間を削るのはおすすめしない!!!
その前に見てほしいのが、やっぱりスマホの使用時間ですね。
メッセージを返すために開いたはずが、そのままSNSを見ていた。
少し休憩するつもりで動画を開いたら、次の動画、その次の動画まで見ていた。
ゲームの区切りがつかず、予定より長く続けていた。
一つひとつは短く感じるけど、でも、1日の終わりにまとめてみると、思っていた以上の時間になっていることがありますよね。
繰り返しますが、睡眠時間はできるだけ削らない
勉強時間を増やそうとすると、まず寝る時間を遅くする人がいます。
ただ、睡眠不足のまま机に向かっても、読んだ内容が頭に入りにくかったり、翌日の授業で集中できなかったりします。
勉強時間の数字だけは増えても、その中身が薄くなってしまえば、あまり意味がありません。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中学生・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保すること、寝室にはスマートフォンやタブレット端末を持ち込まないことなどが示されています。
もちろん、必要な睡眠時間には個人差がありますよ。
それでも、勉強時間が足りないからといって、毎日のように睡眠を後回しにするのは避けたいところ。
1日30分でも、1か月では約15時間
スマホを完全にやめる必要はないと思います。
連絡にも使いますし、息抜きの時間も必要ですしね。
だからまずはまぁ、
なんとなく使っている時間を30分だけ減らしてみる。
それくらいからで十分です。
1日30分を見直すと、1か月で約15時間にもなるよ
1日1時間なら、1か月で約30時間・・・!
30分あれば、英単語を15分、その日の授業の復習を15分という使い方ができるよね。
古文単語を確認してから、英文を数回音読することもできる。
1日だけで見ると小さな差ですが、それが毎日続くと、かなり大きな差になってきます。
大前提、受験勉強は、ある日突然まとまった時間が空いて、一気に進められるものではありません。
短い時間を見つけて、毎日少しずつ積み重ねていく。
その方が現実的です。
まずは制限するより、確認
自分がスマホを使いすぎているかどうかは、感覚だけでは意外と分かりません。
「それほど使っていない」と思っていても、スクリーンタイムを開くと驚く生徒が山ほどいます。
反対に、使用時間の多くが連絡や勉強に必要なものだった、という自制ができているケースもあります。
なので、最初から「今日から封印します!!!」のように厳しいルールを決めなくても構いません。
まずは自己分析から。
直近1週間の記録を見て、何に時間を使っていたのかを整理してみましょう。
- スクリーンタイムやデジタルウェルビーイングを開く
- 1日平均の使用時間を確認する
- よく使っているアプリを見る
- 「必要」「息抜き」「なんとなく」に分けて考える
- 「なんとなく」の時間から、まず30分だけ減らしてみる
他にも、通知を切る。勉強中はスマホを机の上に置かない。動画やゲームは、やることが終わってからにする。
方法はいろいろありますが、自分で続けられるものを一つ決めるのがよいと思います。
スマホを取り上げれば解決する、という話でもない
保護者の方がこの記事を読まれている場合も、まずは本人の使用時間を一緒に確認するところからでよいと思います。
一方的に取り上げたり、時間だけを厳しく制限したりすると、「勉強のために自分で時間をつくる」という話から離れてしまうことがあります。
大喧嘩に発展することもやっぱり聞きますからね💦
何に使っているのか。どの時間なら減らせそうか。減らした時間を何の勉強に使うのか。
ただのスマホ禁止ではなく、時間の使い方を考えるきっかけになります。
最後に
時間は、何もしなくても勝手に空くものではありません。これは指導の中で、よく話題に出します。
学校や予定がある中で、じゃあどこなら、どれくらい使えるかを考えて、自分でつくっていくものです。
ただし、そのために睡眠を削るのは違います。
まず睡眠時間はしっかり確保する。
そのうえで、目的もなくスマホを見ていた時間があれば、その一部を英単語や復習に置き換えてみる。
いきなり何時間も変えなくて大丈夫です。
まずは30分からでよいと思います。
「勉強する時間が足りない」と思ったとき、今日一度、自分のスマホ時間を確認してみよう。






