新学年が始まって1か月。
ここで疲れが出やすい理由
4月が始まったばかりの頃は、どの学年の生徒にも、どこか張りつめた空気があります。
新しいクラス。
新しい先生。
新しい学年。
人によっては部活や通学、学校での立場も少し変わります。
最初のうちは、その緊張感もあって、意外と頑張れてしまうことがあります。
ただ、5月に入るころになると、少しずつ様子が変わってくることがあります。
家でだらっとしやすくなる。なんとなくやる気が出ない。些細なことでイライラする。勉強のペースが落ちる。学校の話をあまりしなくなる。
こうした変化が出てきても、不思議ではありません。むしろ、新学年が始まって1か月ほど経つこの時期は、疲れが出やすい時期だと考えたほうが自然です。
4月は「頑張れてしまう」時期でもある
新学年が始まったばかりの時期は、まだ新しい環境に気を張っている状態です。
そのため、
- 少し無理をしてでも頑張る
- 疲れていても気づきにくい
- 周りに合わせようとして気を使う
- まだ本音より「ちゃんとしよう」が前に出る
ということが起きやすくなります。
これは悪いことではありません。新しい環境に適応しようとする自然な反応です。
ただ、この状態はずっと続くものではありません。気を張って過ごしていれば、そのぶん、あとから疲れが出やすくなります。
つまり5月のしんどさは、急に怠けたわけではなく、4月に頑張っていたぶんの疲れが、少し遅れて出てきていることも多いのです。
疲れは、必ずしも「しんどい」と言葉で出てくるわけではない
ここで保護者の方が気をつけたいのは、子どもの疲れは、分かりやすく「疲れた」と言葉で出てくるとは限らないということです。
実際には、
- 返事が雑になる
- 会話が減る
- 不機嫌そうに見える
- ぼーっとする時間が増える
- 宿題や課題に取りかかるのが遅くなる
- スマホを見る時間が長くなる
といった形で出てくることも多いです。
すると周りからは、「やる気がないのかな」「だらけているだけでは」と見えてしまうことがあります。
でも実際には、本人の中で
- 学校生活の緊張
- 新しい人間関係
- 授業進度の変化
- 学年が上がったことへのプレッシャー
- 部活や生活リズムの変化
が少しずつ積み重なっていて、その結果としてエネルギーが落ちていることがあります。
つまり、5月の不調は「気持ちが弱いから」ではなく、環境の変化に対応し続けた結果として出てくる自然な疲れとも言えるのです。
勉強面では、ここで差がつき始める
この時期の疲れは、生活面だけでなく勉強面にも影響します。
たとえば、
- 授業は受けているけれど復習まで回らない
- 学校ワークを後回しにする
- 「まだ大丈夫」と思って動き出しが遅れる
- 分からないところをそのままにする
- 家で集中できず、勉強時間が減る
ということが少しずつ起こり始めます。
最初は小さなズレでも、それが積み重なると、5月後半のテスト前に一気に苦しくなります。
特にこの時期は、中学生も高校生も、新学年最初の中間テストが近づいてくるころです。まだ本格的に焦る段階ではないと思っていても、学校の授業は止まりません。
だからこそ、5月中旬のこの時期は、単に疲れているかどうかだけでなく、疲れによって勉強の流れが崩れ始めていないかを見ることがとても大切です。
「まだ大丈夫」が、そのまま遅れにつながることがある
この時期によくあるのが、本人も周りも「まだ始まったばかりだし、何とかなるだろう」と思ってしまうことです。
たしかに、4月の段階ではそこまで大きな差は見えにくいかもしれません。でも、5月中旬になると、そろそろその差が表に出始めます。
- 復習している子は授業内容が定着している
- 進みが遅い子は学校ワークがたまっている
- 分からないところを放置している子は、そのまま苦手になりやすい
- 生活リズムが崩れた子は、勉強の始まりが遅くなる
つまり、この時期は「まだ大丈夫」と思っている間にも、じわじわと差が開き始める時期なのです。
5月に必要なのは、「もっと頑張ること」より「整えること」
この時期に大事なのは、無理やり気合いを入れることではありません。
むしろ必要なのは、生活と勉強の流れを整えることです。
- 寝る時間が遅くなりすぎていないか
- 学校から帰ってからの流れが崩れていないか
- 勉強を始める時間が毎日バラバラになっていないか
- 学校ワークや課題の進み具合は見えているか
- 分からないところを放置していないか
こうしたことを見直すだけでも、かなり変わります。
この時期は、「もっと長く勉強しよう」より先に、ちゃんと始められる状態になっているかのほうが大切です。
家で崩れやすい子は、「意思」より「環境」を見たほうがいい
5月に疲れが出やすい子ほど、家で勉強が止まりやすくなります。
- 少し休むつもりがそのままスマホを見る
- 学校で疲れて帰ってくると、勉強のスイッチが入らない
- テストが近いのは分かっていても動けない
- 何からやればよいか分からず、手が止まる
こうしたことが起きやすいです。
このときに、「もっとやりなさい」「早く始めなさい」と声をかけても、うまく回らないことがあります。
なぜなら、必要なのは気合いではなく、勉強に入りやすい環境と流れだからです。
勉強できる子とできない子の差は、意思の強さだけではありません。特にこの時期は、疲れがあるぶん、環境の影響がより大きく出ます。
だからこそ、教室を使う意味がある
Exciaが教室での学習を大切にしているのは、こうした理由があります。
新学年が始まって1か月。そろそろ疲れが出てくる。家ではスイッチが入りにくい。でも、授業は進んでいく。テストも近づく。
こういう時期だからこそ、家で頑張れるかどうかに任せすぎないことが大事です。
- 勉強する空気がある
- 周りもやっている
- 何をするかが明確になる
- 家より誘惑が少ない
- 分からないことをそのままにしにくい
教室に来れば、こうした状態が作れます。
つまり、「やる気が出てから頑張る」ではなく、来れば勉強しやすい場所に先に身を置くという考え方です。
保護者の方に意識してほしいこと
この時期、保護者の方に意識していただきたいのは、「最近ちゃんとやっているか」だけを見るのではなく、疲れがたまっていないか、流れが崩れていないかを見ることです。
たとえば、
- 以前より眠そうではないか
- 返事が短くなっていないか
- 学校の話をあまりしなくなっていないか
- 宿題や課題への取りかかりが遅くなっていないか
- なんとなく不機嫌な時間が増えていないか
こうした変化は、サボりではなく、疲れのサインかもしれません。
もちろん、そこで何も言わずに見守るだけでよいという意味ではありません。ただ、責めるより先に、今どんな状態なのかを見てあげることが大切です。
この時期をうまく乗り越えられると、その後が変わる
5月は、新学年の流れが少しずつ固まってくる時期です。
ここで生活と勉強の形を整えられると、その後がかなり楽になります。逆に、ここで疲れとズレを放置すると、テスト前に一気にしんどくなりやすいです。
だからこそ、この時期は大切です。
- 疲れていることを責めない
- でも、そのままにもしない
- 気合いより、生活と学習の流れを整える
- 家で難しいなら、教室をうまく使う
こうした考え方のほうが、今の時代には合っているように感じます。
新学年が始まって1か月。この時期に疲れが出やすいのは、決して珍しいことではありません。
だからこそ、「最近だらけている」「やる気がない」と決めつける前に、今、少し疲れが出ていないか、勉強の流れが崩れ始めていないかを見ていくことが大切です。
Exciaでは、この時期を「気合いで乗り切る時期」ではなく、生活と学習の流れを整えながら、次につなげていく時期として考えています。
新学年のスタートを、ここでいい形につなげていきたいですね。






