「友達と勉強してくる」ほど怖い言葉はない
ブログ|進学塾・進学予備校Excia
この言葉って、聞いたらどう思いますか?
「友達と勉強してくる」「友達と勉強してた!」――
塾の先生なら一度は耳にしたことがあるフレーズですよね。
私もこの仕事をしてきて長いですが、いまだに聞くたびにドキッとします。
もちろん保護者の方からしても「友達と勉強していた」と聞いたら安心するかもしれません。
でも実際はどうでしょうか。成果が伴っているかどうか、そこが一番大事なんです。
雑談で時間が消えるリスク
本当に集中してやっている子もいます。けど現実は――多くの場合、 「おしゃべりタイム」になっているんですよね。
時間は過ぎるのに、ノートのページは進まない。これはかなり怖い状況です。
「友達と勉強する」と言っておけば、保護者の方もなかなか言いづらい・・・
これをわかって、遊ぶための口実にしている子もまぁいるでしょう💦
塾なら「友達と一緒」もプラスに変わる
一方で、塾でなら友達と一緒に勉強するのは大歓迎です。
なぜなら先生が間に入って軌道修正できるから。環境もそろってますしね。
質問は先生が受け止め、友達同士の刺激はプラスに働く。
つまり「同じ空間」であっても環境次第で全く違うものになるんです。
家庭でやるならルール必須
もし家庭で友達と勉強するなら、ルールを作りましょう。
- 60分ごとに進んだページを確認する
- 雑談は休憩タイムだけにする。取ったとしても間5分!
- 「今日は数学のワーク〇ページ仕上げた」など成果を必ず残す
これが守れなければ、残念ながらただの遊びになってしまいます。ゲーム、ユーチューブ、TikTok、友達とのグループ通話・・・こどもたちだけで逃れられる誘惑はほんの少しだけです。
保護者の方もぜひ「何をやったのか」まで声かけしてあげてください。
令和の時代に必要なのは「自制心」
今の子どもたちは、私たちの世代とは比べものにならないほど誘惑が多い環境で勉強しています。
スマホ、SNS、ゲーム、動画配信…すべてが指先ひとつで手に入る。便利さの裏側には、集中を奪うものが常に潜んでいます。
知識だけでなく「自分をコントロールする力」=自制心を育てることこそが肝要だと感じます。
この力は受験だけでなく、これからもっと多様化していく社会に出ても必ず生きてくるでしょう。
さいごに
「友達と勉強してくる」という言葉、表面上はポジティブに聞こえます。
ですが、裏側には油断やごまかしが隠れていることも多い。
だからこそ、塾長としては聞くたびに構えてしまいます。
勉強は最後はどれだけ一人で集中できるかの勝負。
友達とやるのも良いけれど、テスト直前は「一人で仕上げる」ことが何よりも大切です。
保護者の方も、「で、何ページ進んだの?」「遊びになると思うなら、自制してみよう」と確認してあげるだけで大きなサポートになると思います。