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令和10年度から始まる大阪府高校入試・複数志願制の解説

令和10年度から始まる大阪府高校入試・複数志願制の解説
令和10年度入試(現・中学1年生)から大阪府で複数志願制がスタート。塾長としての考えをまとめました。

【塾長ブログ】大阪の複数志願制は令和10年度(現・中1)入試から開始。第2志望の「本当の意味」と入試日程について

令和10年度から、大阪府の公立高校入試は「複数志願制」に大きく変わります。最初に対象となるのは今の中学1年生です。
「第2志望も出せるなら安心?」と聞かれることがありますが、仕組みを正しく理解していないと期待外れになることもあります。
私から一番伝えたいのは、結局は第1志望に合格できる力を積み上げることが大前提という点です。詳細はこのあと整理してお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

|執筆:進学塾・進学予備校Excia 塾長

複数志願制はいつから?(現・中1が対象)

複数志願制は令和10年度入試(2028年3月)から導入されます。最初の対象は現在の中学1年生。この学年から、公立高校入試は新しい形に移ります。 これまでの「前期・後期」という区分はなくなり、原則として1回の入試で合否が決まる点が大きな変化です。

入試日程:一般選抜の基準日は3月1日

一般選抜の学力検査は3月1日を基準日として実施されます。
合格発表については、令和10年度の日程はまだ確定していませんが、例年は3月下旬に発表されます。今後、大阪府教育委員会から正式に案内される見込みです。
また、帰国生徒選抜・日本語指導が必要な生徒選抜・自立支援コースなどは2月16日が基準日、秋季選抜は9月中旬に行われる予定です。

中学生の学習イメージ
日程を把握したうえで、逆算して準備を進めることが合格の近道です。

制度の全体像:一本化・特色枠・複数志望

  • 一般選抜に一本化:従来の前期・後期は廃止。一本の選抜で合否を決定します。
  • 学校特色枠:各校が最大3区分を設定。まず特色枠での選抜があり、その後は総合点で判定されます。
  • 同一校内の学科間の複数志望:従来通り認められます(例:普通科と専門学科)。
  • 第2志望(別の高校):出願は可能ですが、判定が行われるのは「第1志望者だけで定員に満たない高校」の場合に限られます。

同一校内の学科併願(従来通り)

同じ高校の中で、たとえば普通科と国際文化科のように異なる学科を第1志望・第2志望として出すことが可能です。 学力検査は同一の問題で実施され、総合点の高い順に各学科へ振り分けられます。ここはこれまでと大きく変わりません。

第2志望校の「判定が行われる条件」

よく誤解されるのですが、第2志望校の判定が行われるのは第1志望者だけで募集定員を満たしていない高校に限られます。 つまり、人気校を第2志望に書いても合否の判定に上がらない場合がほとんどです。第2志望は“保険”として一定の役割はありますが、過度な期待は禁物です。

結局のところ、戦略の中心は第1志望できちんと合格点を取り切ること。ここを外さないように準備を進めていきましょう。

選抜資料と配点:学力検査と評定の比率

学力検査は国・数・英・理・社の5教科、各90点満点。国・数・英はA/B/Cの問題タイプが用意され、学校が選んだタイプで受験します(理社は1種類)。
英語は外部検定(英検など)のスコアを活用できる仕組みも導入されます。

調査書(内申)は9教科を均等に扱い、学年の比率は中3:中2:中1=3:1:1。総合点の配分は、学力検査と評定の比率を3:7〜7:3の範囲で学校ごとに選択します。 中1からの提出物・小テスト・授業態度が、最終的な合否に響くことを忘れないでください。

内申点対策の学習イメージ
内申は9教科を同等に評価。小さな積み上げが後で効いてきます。

学年別ロードマップ(現・中1〜小学生)

現・中1(令和10年度に受験)

  • 内申の土台づくり:9教科をバランスよく。提出物の期限・小テスト・授業態度を“当たり前の基準”に。
  • テスト設計に慣れる:5教科90点×問題タイプ(A/B/C)の感覚をつかむ。定期テストと実力テストの両輪で。
  • 志望校研究を早めに:特色枠の有無、学科併置の有無、学力と評定の比率などを家族で共有。

現・小6(来年から中学生)

  • 中学の学習リズムに向けた準備:家庭学習の「時間」と「やることリスト」を決め、1週間単位で振り返る習慣を作る。
  • 英語・数学の先取りは“浅く広く”:完全定着よりも「つまずきやすい単元」を知ることを優先。
  • 保護者の方の伴走:定期テストの仕組みや通知表の見方を把握し、声かけは「具体」と「期限」をセットに。

現・小5以下

  • 生活習慣の安定が最優先:睡眠・食事・運動。学習は15〜20分の短い集中×回数を重ねる。
  • 読解と言語化の土台:週2〜3回の音読・要約・説明ごっこ。作文は“理由づけ”を意識。
  • デジタルとの付き合い方:時間帯と上限を家族で合意。学習アプリは“目的と成果”を一緒に確認。

よくある質問

Q1. 第2志望は必ず出した方がいい?

出して損はありません。ただし実際に判定が行われるのは「第1志望で定員が埋まらない高校」に限られます。人気校の第2志望は基本的に機能しない、と考えてください。

Q2. 同一校内の学科併願は?

従来通り可能です。同一問題で受験し、総合点の高い順に学科へ配分されます。

Q3. 一般選抜はいつ?

3月1日が基準日です。合格発表は3月下旬、必要があれば二次選抜も行われます。

最後に塾長からのメッセージ

制度が新しくなると、どうしても“仕組み”に目が行きます。ただ、入試の本質は昔から変わりません。基礎の徹底・日々の積み上げ・早めの情報理解です。 第2志望は補助的な制度に過ぎず、頼り切るものではありません。第1志望で勝ち切れる力を、一緒に作っていきましょう。

現・中1の皆さんは最初の世代です。保護者の方も含め、疑問があれば遠慮なくご相談ください。私も現場で、最後まで伴走します。

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