ノートの書き方は、学力に関係があるのか?
こんにちは!このページを見ていただきありがとうございます!
学校や塾で、ノートっていっぱい使いますよね?
そのノートは、ただ黒板を写すための道具ではありません。
「思考を整理し、理解を深め、自分の学びを記録するための最強のツール」です。
長年にわたってさまざまな生徒のノートを見てきましたが、「ノートの使い方が変わった瞬間から、学力の伸び方が変わる生徒」がいっぱいいます。
今回はその「ノートに共通すること」の視点を取り上げ、書こうと思います。
ノートに学力が表れる理由
定期テストの点数だけを見ても、その背景には「どんな準備をしてきたか」があります。
そしてそれは、ノートを見れば一目でわかるのです。
成績が伸び悩む生徒のノートには、共通点があります:
- ただ板書を写しているだけ(自分の言葉がない)
- 大事なところとそうでないところの区別がついていない
- テスト前にも見返していない(ノートが活用されていない)
一方で、成績が上がっていく生徒のノートは、こんなふうになっています:
- 先生の説明を自分の言葉でまとめている
- 大事な箇所を色分けや記号で強調している
- あとで復習する前提で、空白や補足メモがある
主要教科のノート、こうすれば変わる
ここでは、主要教科のノートを「考える道具」に変える書き方の一例を紹介します。
📘 英語:訳すだけではなく、“使える英語”に
- 文法事項は1行で簡潔に(例:「現在進行形:be動詞+~ing」)
- 教科書の例文+日本語訳を横に書く
- 習った文法を使った自作の例文を書く(→「自分の言葉にする」練習)
- 音読のチェック欄をつくって、発声練習の記録も
英語のノートは、「あとで使えるかどうか」がカギになります。訳すだけではなく、理解と運用の橋渡しができているかがポイントです。
📗 数学:途中式と“なぜそうなるか”を言葉にする
- 問題と式の流れは省略せずに記録
- ポイントとなる考え方(「なぜ分配法則を使ったか」など)を端に書く
- つまずいたポイントは印をつけておく(→復習しやすくなる)
- 同じミスを防ぐメモも、その場で書き残す
数学は、「答え」より「考え方」。自分がどう考えたのかを“残す”ノートが、最も価値のある復習ツールになります。
🔬 理科:図・用語・因果関係をつなげる
- 実験や観察の図は必ず手書きで残す(→教科書より記憶に残る)
- 出てきた用語とその意味をセットで記録
- 「なぜそうなるか?」の因果関係を矢印や箇条書きで整理
- 似た用語・現象の違いをメモ(例:蒸発と沸騰など)
理科は「暗記」だけでなく、「仕組みの理解」が必要な教科。図とことばの両方で考えるクセをつけていくことが大切です。
🌍 社会:“流れ”と“理由”を一緒に残す
- 歴史は年号よりも出来事の順と背景をセットで記録
- 地理は場所と特色を地図・図と結びつける
- 「なぜこの政策が行われたのか」など、理由も簡単に添える
- 重要語句にはマーカー+一言解説
社会のノートは、「読むと流れがつかめる」「重要語を見て説明できる」ようにしておくと、記憶の整理がしやすくなります。
📖 国語:読みながら“気づき”を残す
- 文章を読んだときの疑問や感想をメモ(→理解の深まりにつながる)
- 筆者の主張・理由を自分の言葉で書いてみる
- 語句の意味や表現技法を調べて書く(→古文・漢文にも応用)
- 記述問題の模範解答を書き写し、自分の答えと比較
国語は特に“読みっぱなし”になりがちですが、ノートに「感じたこと」「考えたこと」を残すだけで、理解度が大きく変わります。
ノートが“勉強の流れ”をつくる
勉強は「習う → 練習する → 定着する」という流れですが、この流れを支えるのがノートの存在です。
たとえば授業で習ったことをノートにまとめるとき、「どうやって説明すれば自分があとで思い出せるか?」と考えながら書くことで、学習効果は一気に高まります。
ノートが「書いて終わり」ではなく、「あとで使う」「書き足す」「見返す」サイクルの中心になることで、“自分で学ぶ力”が育ちます。
検索より、自分のノートが一番の教材になる
今は、どんなことでもインターネットで検索すれば情報は出てきます。でも、「検索して得た知識」よりも、「自分でまとめたノート」のほうが、はるかに記憶に残ります。
なぜなら、ノートにはその時の自分の理解度、間違い、気づき、工夫の跡がすべて詰まっているからです。
だから私は、学習に悩む生徒にこう伝えています。
「ノートを変えれば、勉強のやり方そのものが変わるよ」
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ノートの取り方、使い方を変えるだけで、勉強の成果も大きく変わります。
本気で成績を上げたい人に、必要な学び方を伝えます。